エエ町、江差。

ふらりと歩きたくなる町並みです。

ふらりと歩きたくなる
町並みです。

「江差の5月は江戸にもない」と言われたほど、かつて江差はにしん漁や檜材貿易でたいそう栄えた町でした。海岸線沿いの下町には、当時の趣を感じさせる商家や社寺、問屋蔵が今も多く残されています。明治期から歴史を持つ壱番蔵(旧函館米穀土蔵)を拠点として、まちを東西に走る「いにしえ街道」では昔ながらの町並みを再現。着物での散策体験をはじめ年に一度の花嫁行列、「江差・北前のひな語り」と題したお雛様の展示など催しも盛りだくさんです。

◎この人に聞きました。

坂本ゆみさん

髪結いや 坂本店長
生まれも育ちも江差という根っからの江差っこ。
代々美容院を営む江差のファッションリーダー。

聞き手:しげっち
(江差町公式キャラクター)
話好きだが今回は聞き役。幕末、
江差に実在したとんち名人。大酒
のみだが、甘いもの大好き。

いにしえ街道の
楽しみ方について、
坂本さんに聞きました。

髪結いや店長 坂本ゆみさん

いにしえ街道を歩いてると、むかしを思い出すんだよなあ。

しげっちさんの時代の街道を見たことはありませんが、
この道は小さい頃から私にとっても馴染みの深い道ですね。

ここから、江差のあれこれを発信してると聞いでるで。

そんな大それたことじゃないんですけどね。
いにしえ街道に自分の美容院をオープンさせたとき、
この古道を生かすイベントが何かできればなあと考えていて。

いいねいいね。

自分は美容畑しかしらないので、美容に関することが真っ先に浮かんで。

んでんで?

花嫁行列と着物散策を企画したんです。

花嫁行列、懐かしいなあ。むかしはよく見かげだもんだなぁ。

うちの母も美容院を営んでいたのですが、むかしはお嫁さんのお宅におじゃまして、花嫁さんのお化粧をして、髪を結って、着付けして、という具合にお手伝いをしていたそうです。それが終わると、荷物を持った何人ものお付きの人が行列をつくって新郎のお宅まで送り届けるんですよね。

んだ、んだ。うちに来ることは一回もなかったけど、それはそれはきれいでよ、
見でるだけでしあわせお裾分けしてもらったような気分になっだよなぁ。

それでぜひイベントとしてやりましょうと、毎年ゴールデンウィークの5月3日、
1年に1回だけ二組限定で開催しているんです。
5年前からはじめて今年で6回目になります。

俺も出てえ!

公募していますよ。
けど、条件は本当に結婚する方、もしくはすでに結婚しているけど式は挙げていないという方限定です。

ちぇっ。おれ、予定もねえや。

江差以外の方でもご参加いただけるように、
着付けなどのご準備をする美容院となるこちらを花嫁さんのお宅という設定にして、
旧中村家住宅を新郎のお宅と見立てています。

なるほど。

東別院さんの前の広場から神社まで、長持ち唄に合わせてゆっくり歩いて、
花嫁さんは人力車に乗って、紋付袴を着た花婿さんと共に神社で三三九度をして。
和やかでとても美しい光景ですよ。

参加者のみなさんの反応はどうなんだべ?

最初みなさん恥ずかしがるんですけど、
「おめでとう」とか「きれい」とか言われると、やっぱり嬉しかった。
参加してよかったって喜んでくださいます。

江差のみんなが祝福すんだからよ、ぜっていしあわせになるな。
おれもいっしょにしあわせを願うよ。

花嫁行列は年に1回ですが、着物で歴まち散策は4月29日〜10月の末日まで、
花嫁行列の日をのぞく毎日実施しています。

着物でいにしえ街道を散策するの?
それぜってい楽しいし、すげえ絵になるな。
おれ、いっぱい写真撮りでえ。

レンタル着物一式と着付け合わせて税込2000円です。

えー! サービスし過ぎでねえか。

花嫁行列を開催するようになってから、花嫁さんのためにって、町内外のひとがみなさんいい着物をたくさん寄付してくださって、今ではもう40着以上あるんです。1年に一回の花嫁行列だけにお披露目するのはもったいないので、じゃあその着物をお貸しして、ぜひいにしえ街道を散策していただこうと。

江差のひとって、みんなあったけえよな。
しかも、北前船で栄えたここ江差に眠っていた着物だったらぜっていいいものだろうしな。
これは申し込まなきゃ損だな。

髪結いや

江差町姥神町65-1
☎0139-52-6565
(営)9:00〜18:00(土日〜17:00)
休/火・第3月曜

◎いにしえ街道には
こんなお店があるよ。

ぱんやBecky(ベッキー)

愛する地元での開業を夢みて札幌のパン屋さんで修業を積んできたという江差出身のオーナーシェフが毎朝腕を振るう江差随一のパン屋さん。長時間低温発酵させた本格派のフランスパンやデニッシュ、菓子パンから惣菜パンまで、そのバリエーションも魅力。原材料はすべて北海道産です。
http://panyabecky.com 
北海道檜山郡江差町姥神町90
☎0139-56-1115

皐月蔵チャミセ

江戸時代末期建築の蔵をリノベーションした和風カフェ。すりおろしたじゃがいもを布巾でしぼり、でんぷんを加えてつくる郷土料理「ふきんこ汁」や同じく北東北地方の郷土料理で鶏卵に見立てた白玉「ケイラン」を使ったお吸い物など、江差の食が楽しめます。江差に来たら、まずこちらへ。
http://esashi.sakura.ne.jp/may/ 
北海道檜山郡江差町字姥神町18-1
☎090-7656-5473

江差にしかないもの、あります。

国指定重要文化財にも指定されている旧中村家住宅や横山家など、いにしえ街道沿いにある歴史的建造物はぜひ見学していただきたい場所。北前船が往来していた江差の海側の建物には、ハネ出しという独特の建築技法が使われていて、直接艀船が乗りつけられるようになっていたのです。この「ハネ出し」が見られるのも江差ならではなんですよ。

江差観光コンベンション協会OFFICIAL FACEBOOKページ
PAGE TOP